- 2024/08/29
- 作業事例
タホ ハイブリッド修理
2008年式タホハイブリッドのシステムエラー修理です。症状はモーターとエンジンの切り替わり時やモーター走行時、システムエラーのインフォメーション、エンジン始動不良など色々な不具合が発生していて普通に乗れない状態になってしまってます。過去にもシステムエラーは出ましたが、ここまで酷い症状ではなくシステムのアップデートで直っていました。 とりあえずコンピューター診断を行い原因を探します。トラブルコードを参考にデータを見るとバッテリー1が0Vです。タホハイブリッドは約15Vバッテリーセルが20個あり300V作動です。 この時点でハイブリッドバッテリーの寿命が来てしまったかと頭をよぎりましたが、よくよく考えると10Vや5Vといった基準の電圧低下ではなく0Vの表示はかなり違和感がありコンピューターに入ってくる監視電圧がおかしい気がします。
という事でバッテリーを点検してみます。
バッテリーはセカンドシードの下に入っていてケースカバーも外します。この状態で検査をしようとしましたが狭いので車両から取り外します。外してセルの電圧を測ると基準電圧ありました。そうなると、やはり監視電圧を見ている配線が怪しいです。電圧監視の端子が切れていましたので端子を交換します。端子はかなり薄い物で振動で切れてしまったみたいです。
ほかの端子も切れかかってましたので全て交換しました。それと端子と端子間を繋ぐプレートの腐食もあったので清掃し端子ナットも全て新品に交換しました。
全て組付けデータを見るとバッテリー1の電圧も復活しました。ランニングテストを行い通常作動になりトラブルコードも入りませんので、これで作業完了です。
takahashi